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2016年10月15日土曜日

プミポンタイ王国国王崩御される

 2016年10月13日に、国民から絶大な信頼を得ていた、プミポン国王が’89歳で

崩御されました。


 12月5日の国王誕生日は「タイの父の日」であり、毎年盛大に祝われてきました。

その誕生日が、又今年も全国民がお祝いするものだと思っていましたが・・・・

『人格者』と慕われていた国王が、どんな方だったのかを垣間見る事ができる

王女にあてた手紙を紹介したいと思います。





 

   ***プミポン国王からシリントン王女への手紙****



 娘へ


 この世界では、すべてのものは常に対をなしている。

 闇と光

 善と悪


 好きなほうを選べといわれたら誰でも明るいほうを、良い方を選ぶだろう。

しかし、その願いを叶えるには、明るい方、良い方に向かうには、人を愛する事が必要だ。

人を愛する事で、あらゆる問題は解決できる。


この世界は幸福で満たされ、平和になり、愛であふれるようになる。


お前に伝えておきたい

1.周りの人をみんな友と思いなさい。

  共に性を受け、共に歳を重ね、共に痛みを分かち合い、共に天に召される。

  過去も、現在も、未来も、いつの時も、全てを分かち合う友だと。


2・世界の良いところを見なさい。

 そうすれば世界はより良いものになる。

 現実をきちんと見ること。そうする事で、問題のあるべき解決策が導き出される。


3、自分の足で立ちなさい。

 すでに満たされているのだというベースを自分の中に持つ事。


 今あるもの、今得られているものに満足すること。

 それがどうであれ、それを受け取る。

 執着せず、あればいいが、なくてもいい、という考え方を持つ事。

 身の丈にあったものに満足する事。

 持っているものが少なくても、得られるものが少なくても、それで満足する事。


  余裕を持つ事。自分を大きく見せない事。後で困るのは自分自身

  そこそこで満足する事、働いて、その働きに見合ったもので満足するということ。

  自分自身に見合った立場でちゃんと生きる事。


4.ぶれない心を持ちなさい、

  怠惰は罪であり、勤勉さには価値があると知りなさい。

  

  嫌な事があった時は。又いい事もあるし、楽もあれば苦もある。

  賞賛を浴びることもあれば、陰口を叩かれることもある。

  ついてない時もあれば、運に見放されるときもある。


  それが自然の摂理なのだ、と唱えなさい

  むやみに嘆いたりせずに「そういうものだ」と思いなさい。


 父より

 2004年10月6日

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   プミポン国王のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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