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2016年12月21日水曜日

電気を止められた!事件


タイでは突風が吹いたり、スコールがあったり、


樹木が伸びすぎて電柱にからんだりした時に


停電になります。


それはいつも突然で頻繁なのです。


時には電柱に車が突っ込んで、


電気やネットが遮断されることも稀ではありません。


停電には慣れっこになっていますが、


それは他の家も停電になっている場合のみです。





一昨日昼ごろに突然電気が切れました。


使用中のパソコンが突然真っ暗になり、扇風機も止まって・・・


丁度試験休みで家にいた次女と顔を見合わせ


停電だーとため息をつき、


早くて15分、長ければ1時間かなーと思っていたら、


「前の家のWIFI(ワイファイ)は使えるよ」と娘。


停電ならネットも使えないのになぜ?






その瞬間「まさか!また?」と思い、窓辺に駆け寄り


外を見ると・・・


電気のメーターをはずしている人の姿が・・・


電気代未払いで止められてしまったのでした。






タイでは1ヶ月支払いが遅れると電気を止められます。

(何の警告も無く)


メーターに接続されているコードをカッターでぶっちぎる


(見ていたらその表現が一番当てはまります )


水は命に関わるから、2ヶ月支払いが滞ると止められるそうです。


(その前に警告の書類も来る)







毎月の電気代を支払うのは夫の係りとなっています。



急いで電話をしたら、「あっ忘れてた!ごめん」と夫。



前にも一度こういうことがあり、慌てて支払いに行き


再びメータを取り付けてくれたのは夕方の5時でした。






その間我が家は静寂に包まれます。


電気製品の音がいかにうるさいかが分かる瞬間です。


家の中にある水槽と義弟が育てている外の水槽(7つくらいある)の


『エアーポンプ』の音が結構うるさいのです。






静寂は良しとしても、困るのは水も出なくなる事です。


マンションのようにくみ上げた水が上から各家に供給されるのではなく


我が家は電動ポンプで使うたびにくみ上げる仕組みなんです。 


しかもタンクが無いから・・・


電気が遮断されるということは、その間水が出ないという事なのです。






非常用というわけではないですが、大き目のバケツに溜めている水は


あっても、トイレや手洗いなどですぐになくなるのは目に見えています。





電気代の方は外出している義父が払いに行ってくれました。


5時まで娘とふたり電気のない生活の不便さを味わいながら


それでも5時までならと、平静を装いながら待っていましたが・・・



その状況が変わったのは、試験を終えた長女が帰宅してからでした。

(今、中間テスト中で、中学生は火・木、高校生が月・水・金となっていて

 通常授業なら6時半ごろの帰宅が試験なので早く帰ってきました)







お腹をすかせて暑い中を帰ってきた長女に


うちわを持たせ、



「少し待ってね。もう少しで電気が使えるようになるから、」


と声をかけながら、もう電気屋が来る頃かと窓に張り付き


外の様子を窺っていました。





しかし待てど暮らせど電気屋が来る気配はなく


これはおかしいと思い、娘に頼んで義父に確認すると


「電気代は支払ってきたよー」



「で、電気メーターを遮断された事は言いましたか?」と聞いたら


「払っただけだよ」との返事。





来ない訳です。



前回は、支払う時に遮断されている旨を伝えて、


再取り付けの書類を提出したのを覚えています。


言わなくても分かるわけではなく、

こちらから言わなければやってもらえません。


(日本はどのような仕組みなのか分かりませんが・・・)




電気会社に電話をしたら、既に営業時間は過ぎていて誰も出ません。


そこで頼りになる長女が「エマージェンシーに行って来てあげる」と


家から自転車で10分位の電気会社前の緊急受付まで


領収書を持って飛び出していきました。

(長女は、何か困った事があるとさっと動いてくれるので助かります。)





時すでに午後6時。あたりは薄暗くなっています。

(今タイは乾季で6時半になると完全に暗くなります。)



しかも時間的に近くの学校の迎えと重なり、道は渋滞している頃です。


タイの親御さんは車での送迎が多く、駐車マナーも悪いのと、


車の間を縫うように走るバイクもマナーを守らず危ないのです。


歩行者や自転車は邪魔者のように扱われます。


まるでわざとぶつかってくるかのように運転する人が多いのですから・・・





きっと帰ってきたら又長女の愚痴が始まるだろうと思いながら

(マナーの悪い大人の運転手を許せない性分なのです)



とりあえず飲み水で食事の支度をして長女の帰りを待つことにしました。

(水道水は飲めないので、1L1バーツで買っています。1バーツは3円ぐらい)





もし、今日電気をつけてもらえなければ、


真っ暗な中で寝るまで過ごさなくてはなりません。


シャワーも浴びられず、次女は明日テストがあるのに勉強も出来ません。





案の定渋滞に巻き込まれて大変な思いをして帰ってきた長女は


「緊急受付からの電話待ち」ということで、


街灯がある外の方が明るいので、蚊を手で振り払いながら


三人でしんみりと待つこと約一時間。





救世主のように電気屋を先導し、夫の車が帰ってきました。



電気がついた瞬間、改めて電気のありがたみを感じました。





いろいろな思いを味わいましたが



自分が撒いた種を最後はきっちりと責任を取ったということで


今回は見逃す事にしました。


私も確認するのを忘れていたので・・・





















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