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2018年3月17日土曜日

微妙な違いから、『日本語ってむずかしい・・・』と思いました











下のふたつの文章、皆さんならどちらの文章を書きますか?




『姉と私は好きなものが違うので、よく喧嘩をします』


『姉と私は好きなものが違うので、よく喧嘩をしています』




先日、日本語クラスに所属する高校一年生の娘から



宿題を少し手伝って。。。と頼まれました。


『家族に関する内容で、六百字以上で作文をまとめないといけないんだけど・・・』


と、娘。



娘がタイ語で考えた文を、一緒に日本語にしていきました。


出来上がった下書きを、翌日先生に見せると


『これ、お母さんにチェックしてもらったの?』 と、聞かれ


『どう思いますか?』 と、返事をした娘。


なぜ、そんなことを先生は聞いたのか?


それは、もちろん私が日本人であることを、知っているからですが、


娘が書いた文は、先生にしてみたら『完璧』ではなかったからです。



先生から直された箇所を確認して、『・・・・・なるほど』


たとえ、親が日本人だったとしても、必ずしもテストで100点を取ることは


難しいのだと、感じました。








日本語の授業で使われている教科書『あきこと友だち』全六巻







それは、私が正しいと思って書いた文章が、


先生には違和感があり、直されていたからです。



直された箇所は・・・


1.『します』→→→『しています』 にかえる。


娘が書いた文章



『姉と私は、好きなものが違うので、よく喧嘩をします。』 


先生が添削したものは、



『姉と私は好きなものが違うので、よく喧嘩をしています。』 です。





『喧嘩をします』 と 『喧嘩をしています』


皆さんなら、どちらを使いますか?


友達との会話だったら・・・


「弟とよく喧嘩する?」『うん、するよー』


目上の人との会話だったら


『弟さんとよく喧嘩をしますか?』『はい、します』ですね。





添削された『しています』 という語を何度読み返しても、



何か違和感を感じます。


『よく喧嘩をしています』 って言うのかな???と。


学生時代、国語の成績は悪くはなかったはずですが・・・


この違いを説明しようと思っても、できない・・・


でも、何か違和感を感じます。





この文の続きは、 『でも、仲良く遊ぶ時もあります。』 です。



『姉と私は好きなものが違うので、よく喧嘩をします。


でも、仲良く遊ぶ時もあります。』  か、



『姉と私は好きなものが違うので、よく喧嘩をしています。


でも、仲良く遊ぶ時もあります。』 か・・・



主語が『姉と私』 ではなく、『弟と妹』 だったら・・・


『弟と妹は好きなものが違うので、よく喧嘩をしています。』


でも、仲良く遊んでいるときもあります。』


これは、違和感はありません。


主観か客観かの違いなのでしょうか。


客観的に見ている場合は 『しています』 となるように感じます。







色々悩んで、出した結論は・・・


『喧嘩をしています』 ではなく、『喧嘩をします』 と書かせたいのだけど


先生が添削した箇所は、その通りに書いていかないと減点になるんです。


納得できない文章なのに、それを書かせないといけないわけです。


娘には『喧嘩をします。の方がいいと思うけど、先生が言う通りに書かないといけないのよね???・・・』 と一応伝えました。






 ふたつ目に困った事    


 語いが少なすぎる!


それからもうひとつ、六百字以上の長い文を書かなくてはいけないのに


習った 語い がまだ少ないことも、問題になりました。


作文を書かせる前に覚えておくべき 語い が、あるのでは?と感じました。





習っていない言葉は使ってはいけないということなので、


いかに、読み手にわかるように書いたらいいのか?悩みました。


どんな所で悩んだかと言うと・・・



家族の名称の中で、たとえば、父・母・祖母・伯父(叔父)・伯母(叔母)などは


習いましたが、


従姉妹(従弟・従兄妹・従兄弟など)は習っていないというのです。



お父さんの好きなこと・お母さんの好きなことなどなどだけでは


六百字以上にする事は難しいので


祖父母の事、いとこの事などを書こうとしましたが・・・



’いとこ’の事をどう呼んで書くの?祖父母も、父方なのか?母方なのか?


を書く必要があります。


が・・・

『ちちかた・ははかた?習ってない』 と娘。







タイ語では、


父方の祖父を 『プー』、祖母を 『ヤー』


父方の伯父を 『ルン』、叔父・叔母を 『アー』


伯母を 『パー』と呼びます。



母方の祖父を 『ター』、 祖母を 『ヤーイ』


母方の伯父を 『ルン』、叔父を 『ナァ』


伯母を 『パー』、叔母を 『ナァ』と呼ぶのです。




父方・母方を使う事ができないので、


『お父さんのお母さん・兄弟・妹お母さんの父母・姉・・・』と、説明を書くと


両方とも、そふ・そぼ・おじさん・おばさんで書くようにいわれ、


読んでみると、何がなんだかよく分かりません。


先生がいいと言うので、『それでいいのかな???』と仕方がないと受け止めました。



今の所は習った範囲で、文法を間違えずに書くことが大切で


習った語いを覚えて使っているか?漢字は?


文章を組み立てる事ができているのか?など


基本的なことを確認するための宿題なのかもしれません。


自分の国の言葉ではないのだから、教えるのは大変よね・・・と理解して、


言いたいことが、なんとなく通じる文章であればいいのかも。。。


これから勉強していくなかで、語いも増えて、文章も成長していくと思うので


今はこれでいいのかもしれません。


娘の場合は、私に聞くことができますが


高校生になってから習い始めた友達には、難しい宿題です。


分からない事があると、ラインで娘に質問・翻訳依頼がきます。


『このタイ語の文章を日本語にして!』


それを私が日本語の文章にして、娘のラインに送り


それをコピーして友達に送る、という作業を何回もしました。


間違えて?ないといいのだけど・・・


読んで下さりありがとうございました。









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