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2016年8月29日月曜日

他人事ではない自己破産

 奨学金って何?



学生をサポートする為の資金である『奨学金』が牙をむいて若者に襲い掛かっています。



将来を夢見て借りたはずの奨学金が、自分の首を絞め『未来が見えない状態になっている若者』が増え続けているのです。






 奨学金があれば勉強に専念できるの?



答えは『ノー』です。


学費や生活費全てをまかなう為には、アルバイトの掛け持ちが、必須のようです。




その結果、本来の学業が疎かになり留年する事で、奨学金を受けられなくなり、


アルバイトを増やす、勉強する時間がない・身体を壊す・・・・中退



となってしまうケースもあります。





家賃が払えずホームレス状態になる学生もいるようです。


この場合もアルバイトを増やし、疲れや時間がなくなり


その結果留年して


奨学金無しの状態となったり、単位が足りず卒業も危うくなったり・・・


でも中退したとしたら・・・


『今までの人生の意味が無くなる』のです。


そして返済だけが残り、追い詰められていくのです。




彼らが住むアパートは、人が一人やっと立てる台所と、ひとりがやっと寝る事ができるぐら

い狭い部屋なのです。



食費は一食百円だったりして、栄養面も心配です。

深夜のアルバイトもしているので、睡眠時間も勉強の時間も足りない生活です。


大きな目標を持って進学したのに、蓋を開けてみたらアルバイトに追われ、

勉強が疎かになり、このままの状態では「一寸先は闇」となる学生が少なくありません。

児童養護施設出身者の場合、頼る家族も無く

アルバイトのし過ぎで身体を壊し生活費が足りなくなった場合に奨学金の額を増やすことも可能なようですが、


増やした分だけ当然の如く、返済額は増えていきます


奨学金の額を増やしても、アルバイトは必須の状態派変わらないことが多いようです。




卒業あるいは中退後の返済額は数百万円から1千万にもなることがあるのです。

社会人になる前から負債を背負うことになります。


奨学金を借りた大学中退者の年収は、二百万円以下が半数にも上ります。


***二百万円ということは、月収にしたら十六万円位。
       返済・家賃・食費もろもろ、足りないですね。***



国会でもこの問題に対する討論がなされているようですが、果たして「今すぐに」困っている若者達を救う方法を実行してくれるのでしょうか?


国にとって財産である若者達に、先進国の多くの国々のように、

国が先行投資していくことが必要です。

奨学金の即時全員無利子化にしたり


低所得者に対して返済猶予の無期限化にするなどの処置を考えていただきたいですね。


猶予制度もありますが、「延滞している元金と延滞金」全て支払うまで適用しない。

という制度でした。


生活費を削っても払えない。から猶予制度を申請したいのに、それが出来なかったとは・・

現在は個別に対応しているようですがが、個々人の状

況(身体に障害があるなど)を把握しての対応がなされて老いるのか心配なところです。




奨学金を借りて中退者せざるを得なかった学生に

 どんな支援があったら良かったのでしょうか?

           

・心理相談


・授業料免除


・給付型奨学金


・授業料の分納・延納


・授業料の猶予








大学を卒業しても就職が困難な時勢に、最初から借金を抱え働かなくてはいけない若者達。


借金がある限り、結婚・出産など考えられないでしょう。


『日本の未来』はいったいどうなってしまうのでしょうか?



奨学金を返済できず、自己破産する若者が増えています。

連帯保証人になっていた親や親戚も『返済』できず、『親子で破産』というケースもあるようです。


学費を準備できないから、奨学金を借りたのですから親が『返済が難しい』のは分かっていたことです。


『親子で破産』した場合、今後この親子はどうなっていくのでしょうか?


でも、他人事ではありません。

本当に良く計画して借りないと駄目なのだと、考えさせられますね。





タイにも奨学金制度はあります。


私が知る限りでは、要返済のもの・給付型・卒業後国の機関で働く事が条件のもの(働かな

い場合は全額返済)です。


医者になる為奨学金で勉強し、卒業したら逃げてしまった人もいるようです。






タイでは「医者」を目指す若者が多いのです。


本人は違うことを勉強したいのに、『医者』を目指さないなら学費は出さない。という親も多いのです。



『未来』を担う若者達が夢を実現する為に、のびのびと・正しく成長できる社会を作ることが出来る様願います。



1 件のコメント:

  1. 返済できなくて「自己破産」する学生も多く、連帯保証人の親・親類なども、返済できずに『破産する』ケースが多いのが現実です。「こんなはずじゃなかった。勉強する為の奨学金が、多額の負債になるなんて」と誰もが思っていることでしょう。
    国の対応は遅く、間に合いません。お金が無い子は進学を諦めるしかないのか?
    切実な問題だと思います。

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