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2016年9月4日日曜日

タイでのお産




 私には息子とふたりの娘がいます。

三人ともタイで出産しました。


出産にまつわる話はたくさんあるので、何回かに分けないと延々と続きそうなので、

今回は一番最後の次女の時の事から、書きたいと思います。

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 目次

1.出生地

2.幻の検診

3.予感

4.迷惑そうな看護師

5.麻酔

6.我が子との対面

7.周りの人たち

8. 支払い

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1.出生地


私達家族が首都バンコクから田舎に越してきて、もうすぐ十五年になります。


タイの国民ID番号の最初の二桁を見ると、どこの出身なのかが分かるようになっています。

次女のそれは、兄、姉とは違うので「何で生まれてから越してこなかったの?」とお叱りを受けました。


生まれたらすぐには動けなくなるし、生まれる直前では病院の関係もあるので。

それでもぎりぎりの選択で、生まれる約二ヶ月前に越してきたのです。


私のお腹は、もともと子供が育ちにくいのか、息子、長女とも、小さめでした。

が何の問題も無く生まれてきていたのに、こちらで検診に行った病院で、超音波を見ると

「まだ小さい。この書類間違っているんじゃないの?29週ぐらいよ」と言われ、次は来月の三十日に来るように言われたんです。(当時33週だったのに)



2.幻の検診


えっ?それ出産予定日の前日ですよ。臨月の妊婦に、次は一ヵ月半後ってどういう事?


 びっくりしました。

そんな流暢な事を言っていたら、生まれてしまいます。

と言うよりも、息子、娘ともおなかを切っていたので、陣痛が来てからでは遅いのです。

子宮破裂したら、親子ともどもこの世からいなくなる可能性もあるのですから。

でも、医師も看護師も聞く耳を持たず、という感じで『自分で気をつけるしかないな』と思い

帰宅したのでした。


ちなみに次女のときは、予定日の二週間以上前を出産日と決められました。


陣痛が来てからでは危険なのと、病院側の都合かと思いますが、まだこちらの事を考えてくれた対応だったと思います。

田舎に越してきたのも、この病院を選んだのも私たちなので、『まあ仕方が無い。それでも何とかなるだろうと」いう思いでいたのでした。




4.『予感』



そして検診予定の五日前に、家族で公園へ散歩に出かけた時、「歩くのも苦しいな、もし

かしてもう生まれるかも」と感じたその夜。腰が重く、なんだか寝付けない。

そしていつもよりも蚊が多く、子供達が刺されては大変と、夫とふたりで夜中に駆除をし

たら、なんと三十匹もいたのです。

その日はやはりいつもと同じ日ではなかったのでしょう。

蚊までも次女の誕生を祝いに?来ていたのか、あるいは陣痛だと悟らせる為に来たのか?

それとも、お腹の娘が『お母さんもう出るよ。寝ている場合じゃないよ』と教えてくれたのか?

蚊を退治しながら「陣痛かもしれない」と思ったのです。


朝になったら、おしるしがあり、慌てて病院に行き、分娩待機室に入りました。

5. 迷惑そうな看護師

ところが順番を待っていたら、『あなたはまだ予定日じゃないし、赤ちゃんも小さいか

ら、起きて帰ってください』とまたまた信じられない事を言われました。

休日だったので、救急の受付できちんと状態を告げたのに、ここに来て帰れと言うのです。

不信顔の私を見て、もう一度カルテに目を通し「ああ、おしるしがあったのね。」と一言だけ

言って、行ってしまいました。

待機室には、ざっと数えて二十人以上はいたと思います。

誰も苦しんでいない事から、皆今日帝王切開で生む予定の人たちだと分かりました。

突然来た私の番はいつだろうか?。陣痛も五分毎で。破水もしてしまい不安になります。

『このまま子宮が破裂しないように。もうちょっと頑張ってね』と次女に言い聞かせなが

ら待っていたあの時間は、それまでで一番長く感じたかもしれません。

結局生む事ができたのは、午後四時半ごろでした。



6. 麻酔

帝王切開の場合、局部麻酔と全身麻酔があります。

国立の場合は有無を言わさず全身麻酔をされます。

すぐに効いて意識はなくなるので、そのまま死んでもわからない状態です。

 (実際に看護師の友達が、「そうなの麻酔は怖いのよ。」と言っていました。)

分娩室に入って子供が取り上げられるまで二十分ぐらいしか掛からないのです。

普通分娩で何時間も苦しむ妊婦さんが聞いたら、「いいわね」というかも知れませんが、

出産後「まっすぐ立って歩けるようになるまでは、個人差もありますが、一ヶ月はかかり

ます。

その間おなかの痛みをこらえて育児・家事をすることになり、元々丈夫で少しの不調に

も、負けずに頑張れる性質の私でも、「結構大変」と思うくらいの痛みでした。


7. 我が子との対面

 翌朝には子供を連れて来てくれます。

乳児用のベッドは無く、一緒に寝て過ごします。

オムツや洋服などは全て自分で準備します。そして洗濯も。

痛むお腹を押さえて、トイレを行ったり来たり。

この期間で心の関係を結び合います。

入院期間は全部で五日でした。



8. 周りの人たち

 タイのお母さんがするのは授乳のみ。

何故かと言うと、必ず大勢の親類が来て世話をしてくれます。

朝早くから、夜七時近くまでずーっと、付きっ切りでお世話をしてくれるのです。

皆まだ十代後半から二十代前半のお子様達です。

ずーっといるので気になりますが、羨ましい気もします。

叔母さんの私は我慢我慢。

しかも三人目ですし・・・

9. 支払い

出産、五日間の入院生活で八千バーツでした。(約二万七千円位)



***これは、あくまでも私の場合なので、人によって、病院によって違います。
 実際に私も三人のお産は、全部違いましたから・・・***






翌日


よよく
 よくじつには


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